MR-4のリア・ディレーラーを交換する






簡単なメンテナンスですが、リアディレーラー(以降RD)は消耗品ではありませんが交換くらいは自分で出来るようにした方がいいと思います。

やってみれば本当に簡単な作業です。


ここまでは、チェーン交換のパクリです(笑)



 明日東京ポタという日に試乗してみたMR-4のRDの不調が発覚 うぅ〜〜
 使っていないTIAGRA 9Sがあるので交換することに
 今付いているのはエントリーモデルのSORAですからワンランクアップです。
 因みにSORAは8Sですが確かTIAGRAは8S,9S対応のはずです。



その前にちょっとだけシマノのRDについてうんちく
今回取り付けはRD-4400-GS という型番です
RDはリアディレーラー
4400はコンポの品番で3000台はSORA4000台はTIAGRA、5000台は105、6000台はULTEGRA、7000台はDURA-ACE を示す。
GSは正式には知らないがテンションアームが長い
SSは逆に短いものを示している。
アームの長さはトータルキャパシティーに影響する。トータルキャパというのは変速可能なギアの歯数のこと、例えば今回のMR-4は

フロント 50−39=11
リア   28−11=17 でトータルキャパは11+17=28である。
RD-4400-GS のトータルキャパは37
RD-4400-SS のトータルキャパは29
だから本来RD-4400-SS の方が良好なのだが勿論使える。GSはフロント3枚用なのだ。

他にもリア最大ギア・リア最小ギア・フロント歯数差などの制約があるのだが普通に市販されているものなら問題ない。



前置きが長くなってしまいました。
あとは交換作業を簡単に説明します。

 1)自転車を固定またはひっくり返す
 2)チェーンをはずす
 3)ケーブルとRD をはずす
 4)新しいRDを取り付けてケーブルを固定する
 5)チェーンを取り付ける
 6)変速の調整をする
以上

やったことがない人が思っているよりずっと簡単な作業です。
一番難しそうな変速調整だって覚えるのはたったの3つです。



 そして用意するもの

1.5mmアーレンキー
2.チェーンカッター
3.プラスドライバー
4.プライヤー
5.グリース




★ では、開始
 取り替えるTIAGRA RD 9速ですが多分8速
もokのはずです。
 自転車をひっくり返してチェーンをはずす
 5mmのアーレンキーを使用します。
 はずしているところ

← ネジの赤いのはサビではなく
  ネジロック剤です。

 画像はありませんが、はずしたRDにかえて
 新しいRDを取り付けます。
 ねじ山にはグリースを忘れないこと。

そういえばやはり不調で交換した
DURA-ACE がありました!
ガイドプリーとテンションプリーをはずして
TIAGRA に移植します。
シマノではDURA-ACE だけがベアリング付です
ガイドプリーはその名通りガイドするものなで若干のクリアランスが必要です、ですから少しガタのようなものがあります。
一方のテンションプリーにクリアランスは必要ないのでガタはありません、つまり同じように見えるプリーも同じでないということですので気をつけてください。



さて、今の状態は、RD・チェーンが取り付いていて、ギアはトップに掛かっています。ケーブルはトップ側でテンションが掛かっていない状態です。
@ フロントをアウター、リアをトップ(小さいギア)にいれます

A 1)のネジを時計方向に廻すと外側
   反時計回りに廻すと内側に移動します
   丁度トップギアの真下にプリーがくるよう   調整します。

B フロントをインナーにして変速機でリアの
  ギアがロー(大きいギア)になるよう
  チェンジします。
   そして2)のネジを時計方向に廻すと右へ
  反時計回りに廻すと左へ移動します。
  やはりローギアの真下になるよう調整します。

C フロントをアウター、リアをトップから2枚目
  へいれます。
  変速機をロー側へ操作するのですが
  カチッと変速する直前の状態でクランクを廻
  します。
  その時チェーンが接触するシャーという
  音鳴りするのが正常な状態です。

 3)の調整ナットを調整します
 3速にはいってしまう場合:反時計方向
 音がしない場合:時計方向

D フロントをインナーリアをロー側にする
  クランクを逆廻ししてチェーンが詰まらない
  範囲でプリーとローギアが近づくように4)の
  ネジで調整します。


 フロントディレーラーにつきましても少し触れておきます。



 
1)のネジでインナー側を調整します
F:インナー、R:ロー にして
チェーンとFD左側プレートの隙間が0〜0.5mmになるよう調整する。

2)のネジでアウター側を調整します
F:アウター、R:トップ にして
チェーンとFD右側プレートの隙間が0〜0.5mmになるよう調整する。

0〜0.5mmというのは触れるか触れないかぎりぎりの位置のことです。


最後にフロント:インナー、リア:ローにいれます。
この状態でフロントをアウターにチェンジするとFDのプレートに接触して音鳴りがします。
軽くインナー側にレバー操作します(トリム操作といいます)その状態でチェーンとFD左側プレートの隙間が0〜0.5mmになるようケーブルアジャスト調整をします。



 

 ★ 前にも書いた通りやったことがない人が考えているよりは簡単な作業だと思います。
   ただ、私は簡単だから自分でやったほうがいいと云っているのではありません。プロの作業は私のような素人の作業とは知識・経験も精度も使用する道具も違いますから、安心感が違います。

 自分で出来ることはやってみたい、出先でなにかあったときには多少なり対処できるようになりたい。
 自分の乗る自転車を自分でメンテしてみたい。


出来ないより出来た方がいいですし、頭の中には入っていたほうがいいかなと思います。

 








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